目標達成のために組織でも個人でも最適な目標を作る3つのポイント

目標には最適な設定方法がある 分析・改善ノウハウ
目標には最適な設定方法がある

仕事の中で、何かを始めるときやタイミングによって目標を立てるけれど、いつも達成できずに終わってしまう。

と言う方は多いのではないでしょうか?

  • たくさん設定してどれも中途半端に
  • ぼんやり抽象的な目標にしちゃった

などなど、設定した目標を達成できないものにはいくつか理由があります。

今回は組織でも個人でも使える、目標を達成するために「最適な目標を作る3つのポイント」をご紹介します。

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目標は最適なものにしないと達成できない

目標を立てるのは

  • モチベーションを上げて取り組む
  • 優先度の高いものから効率的に実行し成果を生む

ことが目的です。
この目的を達成するためには、達成できる最適な目標を設定することが大切です。

では最適な目標とは何でしょう?

  • 100%達成できるようにすでに達成していることをまとめる?
  • 達成できなくてもいいから大きくストレッチさせて追い込む?
  • 目標を多数設定して、数打ちゃ当たるで達成数を増やす?

いずれも最適な目標とは言えません。
最適な目標とは、目標を達成するために「適切な行動を促す」ものとなります。

「何も行動しなくとも達成してしまう」もの、「何をやっても達成できない前提」のもの、「たまたま」を狙ったものは最適な目標とは言えません。

最適な目標を立てるにはポイントが3つありますので、それらを見て行きましょう。

ポイント1:目標は具体的に。できれば数字を使う

目標を立てる際、

  • 売上を上げる
  • お客様が喜ぶことを積極的に

など、抽象的な目標を設定していませんか?

抽象的な目標を設定してしまうと、

できているつもりで、問題ないと思っている

  • 何をしたら良いか分からずやる気がでない
  • 積極的な行動につながり辛い

と、行動しない理由が生まれてしまいます。

また、どうなれば達成なのか?が明確でない目標では、評価する際も「なんとなくできていると思っている」など、本当に達成したのかどうか?判断にブレが生じてしまいます。

そのため、目標はできるだけ具体的に、できれば数字を使って設定しましょう。

  • Aの商品を10万円売り上げる
  • 電話は3コール以内に取る
  • 本を1冊読む

などなど、どんな目標でも具体的な目標を設定することで、

  • 達成することができたか?
  • できている人、できていない人は誰か?
  • できなかった場合の理由は何なのか?

と言った人による評価のブレを防ぎつつ結果の把握と、どうやったら達成することができるか?の計画を立て直すことが可能になります。

ポイント2:達成期日を決めて毎月1回は振り返りを行う

月に5分で良いので振り返る時間を作りましょう
月に5分で良いので振り返る時間を作りましょう

期日を設けない目標は、永久に達成できません。

どんなに具体的な目標を立てても、

  • ●月●日までに実行する

と期限をきっておかないと、達成したかどうか評価するタイミングもなく、なんとなくダラッと活動してしまうことになります。

期限の大切さは個人的な目標で考えると分かりやすい

100万円貯金する!と決めても、期限を決めて毎月振り返りを行わないと、

  • 毎月いくら貯金する必要があるか?
  • そのために毎月使って良い金額はいくらなのか?
  • どうやって達成するのか(よりお金を稼ぐ?倹約する?)
  • 今月はできたのか?どうか?

が分からず、実行もできず、結果的に達成は難しくなります。

同じことが仕事の目標でも言えるので、必ずいつまでにと期限を設定するようにしましょう。

最低でも毎月1回、期日が1ヶ月間であれば毎週1回など振り返りを行うことが大切

放っておいても勝手にやれる人は問題ありませんが、多くの人は目の前の仕事に追われて目標を忘れてしまったり、なんとなく怠けてしまったりするもの。

  • 今月はどうだった?
  • できなかったとしたら何が難しかった?
  • できた場合はどうやってできるようになった?

など振り返りを行うことで、

  • 以後の活動につなげられる重要な発見ができたり
  • 自分はやればできる!と自信を持ったり
  • 次はこうやってみようと創意工夫したり

と言ったことが生まれやすくなり、個人でも組織でもメリットしかありませんので、かならず振り返りを行いましょう。

ポイント3:目標は3つに絞る

具体的な目標を立ててきちんと振り返りを実施したとしても、数が多すぎると

  • 達成できていない目標の方が多く気持ちが下がる
  • こんなに多く同時にできない!と、最初から諦めてしまう
  • 注力すべきものが分からず、どれも中途半端になってしまう

など、達成することが難しくなってしまいます。

近い将来を見据えた上で注力すべき目標に絞って、一つずつ頑張ればこのくらいなら達成できそうと思える目標を立てることが大切です。

組織的な目標は1年分を分割して3ヵ月ごとに設定する

組織的な目標を設定する場合、1年間で10個達成しようとすると、

  • 私は今月はAの目標を目指します。
  • 私はEの目標を達成したいと思います。

などそれぞれがバラバラに活動してしまい、効率が悪くなってしまいます。

組織としての目標である以上、全員で同じ目標に集中して取り組んだ方が効率がいいのは当然。

そのためにも、長期間でたくさんの目標を置くのではなく、短期間で3個ずつなど優先順位を付けて目標を設定しましょう。

一件遠回りのようですが、3ヵ月で3個の目標を達成できれば最終的に1年で12個の目標を達成することができ、結果的に効率的に目標を達成することができます。

「SMART」の法則を意識すると目標づくりが行いやすい

目標からtodoなどアクションを書き出せるくらい目標は具体的にしよう
目標からtodoなどアクションを書き出せるくらい目標は具体的にしよう

具体的な目標を立てる際は、「SMART」の法則を応用するのをおすすめします。

「SMART」の法則とは、

  • 具体的(Specific)な目標である
  • 測定可能(Measurable)な目標である
  • 到達可能(Attainable)な目標である
  • 価値のある(Relevant)目標である
  • 時間制限のある(Time Bond)目標である

という5つの要素の頭文字をとったものです。

試しに目標を作ってみましょう。

  • 11月1日から12月15日まででA店舗の1日の売り上げを平均8万円から10万円にまで上げる

はい、簡単ですね。
難しい書き方をせずとも、いつまでに、何をどうすれば達成なのか?が明確になります。
後から測定することもできるし、商品やサービスに取って価値もあるでしょう。

このような目標を作ることで仮に達成できなかった場合に

  • 目標が高すぎたのか?
  • 達成のための活動ができていなかったのか?
  • 市況感などコントロールできない要素の影響か?

大まかにでも仮説を立てることができ、次の目標へ反映することが可能になります。

また、価値がある目標は「個人」でも「組織」でも大切な基準です。

  • 何のためにそれをやるのか?
  • やると自分や関係者含めてどんな良いことがあるのか?

と言うことを納得した上で行動を行わないと、どうしても途中で懐疑的になりモチベーションが下がってしまうことに繋がります。

必ず、その目標を目指すメンバーにとって「価値がある」と思える目標を設定するよう心掛けましょう。

おまけ:設定する目標に客観的な意見を取り入れるとより納得して取り組みやすい

どれだけポイントを抑えた目標であっても、関係者の意見を聞かない一方的な目標だったり、なぜ今これに取り組むのか?が説明できない目標だと、自分自身も関係者もその目標に対して前向きになり辛くなってしまいます。

関係者みんなが前向きに取り組める目標を作るには、

  • 関係者やスタッフとの間でお互いに信頼できて、良く話し合った上で目標を設定する
  • お客様や社外の方など第三者による客観的な意見を活用している

などなど方法はありますが、関係者やスタッフとの間で本当に信頼しあえているかどうか?は判断も難しく、関係値を作り上げるには時間が掛かるもの。

そこですぐに実行できる方法として「お客様や社外の方などの客観的な意見を取り入れる」ことがおすすめです。

お客様や社外の方の意見を集める顧客満足度(CS)調査について詳しくまとめた記事を見る

最近では

  • お店や会社での取り組みを評価したり
  • 目標を決めるにあたって今の課題を見つけるための現状把握を行ったり

など、外部の方の客観的な意見を積極的に取り込むために、顧客満足度調査をご利用いただくケースも増えています。

もし、ご自身で目標を作っても関係者やスタッフが納得、理解してくれないと言う場合、一度客観的な意見を取り入れる仕組みを入れてみることをおすすめします。

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まとめ

最後にポイントをおさらいしましょう。

目標はモチベーションを上げ、より効率的に成果を出すために設定を行います。
何もしなくても達成できる目標ではなく、達成するために行動を促す目標を設定することが大切です。

達成するために行動を促す目標を立てる際の3つのポイントはこちら。

  1. 具体的な目標を。できれば数字を使う
  2. 必ず期限を切り、定期的に振り返りを行う
  3. よくばらず、短期間で3つずつなど優先度をつけて取り組む

この3つを意識して設定することが大切です。

数字を使った具体的な目標は「何が?」「誰が?」「どうすれば?」達成かを明確にしてくれるため、評価時に評価のブレが起きたり、スタッフと評価者の間で求めている結果がズレたりと言ったことを防ぐことができます。

また、期限の無い目標は達成できません。
必ず●月●日までになど期限を切って取り組むようにしましょう。

なお、1年間で10個の目標を目指すより、3ヵ月で3つの目標を目指す方が「関係者皆で同じ方を向ける」「短期間で集中して取り組める」「全部達成すると1年間で12個達成できる」と、効率よく目標達成に動くことができます。

欲張らず優先順位をつけて、定期的に振り返りを実施して一つずつきっちり達成して行きましょう。

目標を意識して作ってみたけれど、どうしてもうまく作れない。
という方には、「SMART」の法則を活用して作成するのがおすすめです。

  • 具体的(Specific)な目標である
  • 測定可能(Measurable)な目標である
  • 到達可能(Attainable)な目標である
  • 価値のある(Relevant)目標である
  • 時間制限のある(Time Bond)目標である

5つの項目の頭文字をとって「SMART」の法則となります。

難しく考える必要はありません。

11月1日から12月15日までに、A店舗の1日の売り上げを平均8万円から10万円にまで上げる

1つの目標を作る際に5つの要素を入れるだけで、整理された分かりやすい目標を作ることができますので、ぜひ試してみてください。

リーダーの仕事として、目標設定は非常に大切です。

組織でも個人でも最適な目標を立てて、日々達成できる状態を作って行きましょう!